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【2024~2025年シーズン】最新スタッドレス&オールシーズンタイヤカタログ

オールシーズンタイヤもまとめて紹介

 日が落ちる時刻も早くなり、いよいよ冬本番が近付いてきた。気象庁の3か月予報では、2024年12月~2025年2月の気温は「全国的にほぼ平年並み」とのことだが、気候変動の影響は年々深刻化しており、この数年は日ごろあまり雪に縁のない地域でも雪が降ったり、突然の大雪に驚かされることも増えている。

 大雪予報の前後には、TVのニュースなどで伝えられる「スタッドレスタイヤを求める来客で大行列」といった光景も冬の風物詩になりつつあるが、タイヤにこだわりのあるクルマ好きなら、事前にしっかりと自分に合う製品を見極めて備えておきたいところ。本記事では、これまでにCar Watchで紹介してきたスタッドレスタイヤの発表記事やモータージャーナリストによる試乗記などを製品ごとにまとめて紹介。

 また、近年では通年で利用できる「オールシーズンタイヤ」が注目を集めて種類も増えており、本記事でも紹介しているのでスタッドレスタイヤと比較して検討していただくのもよいだろう。

 なお、オールシーズンタイヤは冬用タイヤ規制、もしくは普通タイヤチェーン規制の場合は走行可能だが、全車チェーン規制の場合はスタッドレスタイヤを含めてチェーン装着が必要となるので注意していただきたい。

タイヤサイズの見方をチェック

 タイヤサイズはタイヤの側面にも表記されているので目にする機会も多いはず。左側からタイヤの幅、偏平率、インチ数などが書かれているが、後半のLI(ロードインデックス)や速度記号も重要なので確認しておきたいポイントだ。

LIは規定の条件下でそのタイヤが支えることのできる「最大負荷能力」を示す指数。また、速度記号はLIにより示された質量を規定の条件で負荷された状態で走行可能な「最高速度」を表している。スタッドレスタイヤでドライ路面を走る際は気にしておきたいところ(L=120km/h、N=140km/h、Q=160km/h、R=170km/h、S=180km/h、T=190km/h、H=210km/h、V=240km/h、W=270km/h、Y=300km/h)。最後にXL(エクストラロード)の表記があるものは、タイヤ内部の構造が強化されたタイプで、スタンダード規格品と同サイズでも高い負荷能力を発揮できるタイヤとなっている


インデックス(メーカー名をクリックするとジャンプします)

ブリヂストン】【横浜ゴム】【ダンロップ】【TOYO TIRE】【ミシュラン】【ピレリ】【コンチネンタル】【グッドイヤー】【ネクセンタイヤ


ブリヂストン

「BLIZZAK VRX3(ブリザック ヴイアールエックススリー)」

ブリヂストン ブリザック VRX3

サイズラインアップ:135/80R12 68Q~275/35R21 99Q

採用技術

 2021年9月に発売されたブリザック VRX3。ブリヂストンの独自技術である「発泡ゴム」を、従来にない新たな発想でさらに進化させた「フレキシブル発泡ゴム」と新トレッドパターン技術を採用することで、従来品から氷上でのブレーキ性能を20%向上。また、トレッド変形を抑制・接地圧を均一化することで、摩耗ライフを17%向上させている。

 さらに、ゴムの経年による硬化を抑制する「ロングステイブルポリマー」を配合することで、発泡ゴムの柔らかさをさらに持続させ、経年変化によるゴムの硬化で氷上性能が低下することを抑制し、高い氷上性能が長く続く“効き持ち”性能を高めた。

進化したフレキシブル発泡ゴム
新トレッドパターンの進化

 発泡ゴムは丸いだけでなく、長円状の発泡ゴムとすることで氷の上の水膜の吸水性能を向上。さらに、発泡ゴム内部にモータースポーツでのコンパウンド開発経験を活かして作られた新素材「ロングステイブルボリマー」を適切に配合することで、やわらかさが持続するように進化している。また、トレッドパターンはこれまでのコンセプト「水を除く」から、新たに「水を導く」に変更して大きく進化させている。

性能向上のイメージ

関連リンク

株式会社ブリヂストン
https://tire.bridgestone.co.jp/
製品ページ
https://tire.bridgestone.co.jp/blizzak/vrx3/
サイズラインアップ
https://tire.bridgestone.co.jp/blizzak/vrx3/size.html

「BLIZZAK DM-V3(ブリザック ディーエム ブイスリー)」

ブリヂストン ブリザック DM-V3

サイズラインアップ:175/80R15 90Q~255/45R22 107Q

採用技術

 SUV/4×4専用のスタッドレスタイヤとして生み出されたブリザック DM-V3は、ブリザックブランドの特長である氷上性能に加えて長期間使用できるよう摩耗ライフにも注力した製品。従来品である「ブリザック DM-V2」と比較して、凍結路面の制動距離を9%、ウェット路面の制動距離を6%短縮しながら摩耗ライフを25%向上させた。

 具体的な搭載技術としては、乗用車用スタッドレスタイヤ「ブリザック VRX2」で採用した「アクティブ発泡ゴム2」を継承。氷上でのグリップ力を向上させるアクティブ発泡ゴム2を使うことで凍結路面での制動能力を向上。ストレートグルーブを従来品のブリザック DM-V2の2本から4本に倍増して排水性をさらに高め、剛性を強化した「SUV専用パターン」を開発してウェット路面での制動性を向上させている。

「SUV専用パターン」の採用技術

 摩耗ライフを向上させるため、ブロック剛性を高めたSUV専用パターンでトレッドパターンの変形を抑制して、摩耗の原因となるタイヤと路面の滑りを低減。新シリカ配合のアクティブ発泡ゴム2と組み合わせて摩耗を抑えている。

ブリザック DM-V3のトレッドパターン

横浜ゴム

「iceGUARD 7(アイスガード セブン)」

横浜ゴム アイスガード 7

サイズラインアップ:145/80R13 75Q~265/35R21 101Q

採用技術

 2021年9月に発売されたアイスガード 7は、新開発の専用パターンと「ウルトラ吸水ゴム」の相乗効果によって、従来品に比べ、氷に効く「氷上性能」を14%、雪に効く「雪上性能」を3%向上させたほか、永く効く「性能持続性」、燃費に効く「ころがり抵抗」、ウェットに効く「ウェット性能」、音に効く「静粛性能」、「ドライ性能」「耐摩耗性能」は同等レベルを確保。アイスガードが一貫して追求してきた、氷に効く「氷上性能」をさらに向上させ、雪に効く「雪上性能」もレベルアップして、従来品「アイスガード シックス」で定評のあった永く効く「性能持続性」も兼ね備えている。

アイスガード史上最大の接地面積とブロック剛性
アイスガード史上最大のエッジ量

 トレッドパターンは接地とエッジの両立技術によって、横浜ゴム史上最大の接地面積と溝エッジ量を実現した専用パターンを新たに開発。氷上性能では「マルチベルトブロックEX」「コレクティブビッグブロックEX」などにより接地面積の拡大とブロック剛性を向上。また、雪上性能では「マルチダイアゴナルグルーブ」「トリプルライトニンググルーブ」により溝エッジ量を増大させた。そのほか、50%摩耗時にサイプが太くなる新形状の「クワトロピラミッド グロウンサイプ」の採用により、使用後期まで氷上性能をキープ。加えて、新開発の「ダブルエッジマイクログルーブ」により装着初期の氷上性能も高めた。

アイスガード史上最大の接地面積とブロック剛性
アイスガード史上最大のエッジ量

 コンパウンドには「アイスガード セブン」専用の「ウルトラ吸水ゴム」を開発。実績のある「新マイクロ吸水バルーン」に加え、新採用の「吸水スーパーゲル」が氷上で滑る原因となる氷表面の水膜を素早く吸水。さらに新採用の「ホワイトポリマーII」によって「シリカ」を均一に分散させることで、ゴムがしなやかになり氷へ密着させ、加えて新採用の「マイクロエッジスティック」が氷や雪を噛むエッジ効果を発揮。また、実績のある「オレンジオイルS」がゴムのしなやかさを維持する劣化抑制効果を発揮する。

ウルトラ吸水ゴムの特徴

「iceGUARD SUV(アイスガード エスユーヴィ)」

横浜ゴム アイスガード SUV

サイズラインアップ:175/80R15 90Q~315/30R23 108Q

採用技術

 アイスガード初のSUV用スタッドレスタイヤとして2016年9月に発売されたアイスガード SUV。アイスガードシリーズで共通する「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」という3コンセプトを受け継ぎつつ、SUVユーザーから最もニーズが高いという氷上性能の向上を主眼として開発されている。

 従来比で最大30倍にサイズアップした「エボ吸水ホワイトゲル」や「新マイクロ吸水バルーン」を配合する「スーパー吸水ゴム」がスリップの原因になる路面に広がる水膜を効果的に吸水。さらにアイスガードのパターン技術を活用する専用トレッドパターンが高い接地性とエッジ効果を発揮して、従来品の「GEOLANDAR I/T-S」から氷上制動性能が23%向上している。また、スーパー吸水ゴムに配合されたエボ吸水ホワイトゲルと「ブラックポリマーII」が低温時でもゴムの柔軟性を維持することで、氷の表面にある微細な凹凸にトレッド面が密着してグリップ力を向上させる。

 このほか、同社の低燃費タイヤブランド「BluEarth(ブルーアース)」の技術を応用した「低発熱トレッドゴム」も採用して、発熱によるエネルギーロスを抑えて転がり抵抗をジオランダー I/T-Sとの比較で5%低減。独自のシミュレーション技術で溝配置の適正化を追求し、パターンノイズを28%低減(ジオランダー I/T-S比)して静粛性を向上させて基本的なタイヤ性能も充実させている。

スリップの原因になる路面に広がる水膜を効果的に吸水する「スーパー吸水ゴム」を採用

「BluEarth-4S(ブルーアース・フォーエス)」

横浜ゴム ブルーアース 4S

サイズラインアップ:175/70R14 84H~235/50R20 104W

採用技術

 横浜ゴムの乗用車用オールシーズンタイヤであるブルーアース 4Sは、ゴムのコンパウンドにシリカを配合してウェット性能を向上させコンパウンドの母体となるポリマーの分子鎖末端部にシリカの分散性を高める「末端変性ポリマー」を採用して雪上性能やウェット性能を強化。

 トレッドパターンではセンター位置から左右に向かって斜めに広がる「V字ダイバージェントグルーブ」を取り入れてウェット路面での排水性、雪上での排雪性を高め、V字ダイバージェントグルーブと交差するように刻まれた「クロスグルーブ」が雪柱せん断力を発生させて雪道でのグリップ力を発揮する。

トレッドパターンでは「V字ダイバージェントグルーブ」「クロスグルーブ」を採用

 日常的に走るドライ路面でも安定したパフォーマンスを発揮するため、ブロックの倒れ込みを抑制してドライ路面での剛性を確保する「オールシーズン3Dサイプ」、両サイドに大型ブロックを配して操縦安定性を高める「大型ショルダーブロック」などを導入している。

 これらの技術によって雪上性能とウェット性能を両立させるとともに、ドライ性能や耐摩耗性能を確保。国際基準で定められたシビアスノータイヤ条件に適合していることを示す「スノーフレークマーク」がサイドウォールに打刻され、チェーン規制時でも走行可能なタイヤとして認められている。

大型ブロックを配して操縦安定性を高める「大型ショルダーブロック」も導入した

「GEOLANDAR CV 4S(ジオランダー・シーブイ・フォーエス)」

横浜ゴム ジオランダー CV 4S

サイズラインアップ:225/55R17 101V~235/55R19 105V

採用技術

 ジオランダー CV 4Sは2023年10月に発売されたクロスオーバーSUV向けオールシーズンタイヤ。同社ラインアップにあるオンロード指向の強いオールシーズンタイヤとして初めてサイド部にもブロックを配置して、SUVへの装着にふさわしいパワフルなデザイン性も与えられている。

 コンパウンドにはマイクロシリカを配合してドライ性能と操縦安定性を向上。新配合したポリマーの効果でドライ、ウェット、雪上などさまざまな路面におけるトラクション性能を高めた。

 トレッドパターンには専用開発した非対称パターンを採用。イン側では溝面積比率を高めて排水性を高めつつ、アグレッシブなブロックパターンによってトラクション性能を向上。アウト側は接地面積を広く取り、リブブロックが操縦安定性に寄与する。トレッド面を縦断する「4 ジグザググルーブ」は、外側の太い溝によって高い排水性を発揮させ、中央寄りのジグザグ溝によりスノートラクションを強化。さらに内側の細い溝がエッジ効果を高めてスノートラクションを向上させる。

路面適合表

 横方向に刻まれた「オプティマイズド ラググルーブ」は排水・排雪性を高めてウェット、スノー路面で高いトラクション性能を発揮するほか、トレッド内に設置された「3Dサイプ」がブロックの倒れ込みを抑制。ブロックの剛性を高めてエッジ効果を高めるほか、耐摩耗性とドライ性能の向上にも寄与する。

 これら新開発のコンパウンドとパターン設計を与えたことで、ドライ性能を確保しつつ高いウェット性能と雪上性能を実現。急な降雪にも対応可能なであると示す「M+S(マッド&スノー)」規格に加え、国際基準で定められたシビアスノータイヤ条件に適合した証である「スノーフレークマーク」を全サイズで獲得して、冬用タイヤ規制、チェーン規制時でも走行可能なタイヤとなっている。

ダンロップ

「WINTER MAXX 03(ウインターマックス ゼロスリー)」

ダンロップ ウインターマックス03

サイズラインアップ:145/80R13 75Q~275/35R21 99Q

採用技術

 ウインターマックス 03は、タイヤ表面にナノレベルで施された凹凸構造を持つ特殊なゴム「ナノ凹凸ゴム」の微細な突起部分が、いち早く水膜に到達して除水スピードを高め、密着時間が増加するとともに素材の柔らかさで氷への密着を高める特徴を持つ。

 ナノ凹凸ゴムは、ゴム内に含まれる「MAXXグリップトリガー」により摩耗しても凹凸構造を維持し続けるとともに、素材メーカーのクラレがウインターマックス向けに開発した素材「液状ファルネセンゴム」の採用により、ゴムのしなやかさが長期にわたって保たれ、その高い氷上性能を長期間維持。「ナノ凹凸ゴム」と「液状ファルネセンゴム」を組み合わせることで、ウインターマックス 03では、従来品以上の効き持ちを実現した。新品時の氷上ブレーキ性能では従来品比で22%向上し、氷上コーナリング性能も同11%向上させている。

高密度な「ナノ凹凸ゴム」中に含まれる「MAXXグリップトリガー」は水と反応して溶ける性質を持っている
ナノ凹凸ゴムによる密着面の違い
氷上性能比較(従来品比)
性能チャート(従来品比)

関連リンク

ダンロップ(住友ゴム工業株式会社)
https://tyre.dunlop.co.jp/
スタッドレスタイヤ特設ページ
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/studless/
製品ページ
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/studless/wintermaxx03/
サイズラインアップ
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/studless/wintermaxx03/size.html

「WINTER MAXX SJ8+(ウインター マックス エスジェイエイトプラス)」

ダンロップ ウィンターマックス SJ8+

サイズラインアップ:175/80R15 90Q~265/50R22 112Q XL

採用技術

 ウィンターマックス SJ8+は、乗用車向けスタッドレスタイヤであるウインターマックス 03で採用して「ダンロップ史上最高の氷上性能」の実現に大きく寄与している「ナノ凹凸ゴム」の技術を、SUV用スタッドレス「ウィンターマックス SJ8」のトレッドパターンと組み合わせることによって氷上性能を大幅に進化させた製品。

 柔軟性の高いナノ凹凸ゴムは水膜を押し出しつつ凍結した路面の氷にある微細な凹凸にも隙間なく密着して接地面積を最大化して、路面に対する高い密着性を発揮。ウィンターマックス SJ8と比較して、新品時の氷上ブレーキ性能が14%、氷上コーナリング性能が11%向上している。

「ナノ凹凸ゴム」の特徴

 また、ナノ凹凸ゴムに含まれる「MAXXグリップトリガー」は水と反応して溶ける性質を持っており、使用が進んでゴムが摩耗していっても表出したMAXXグリップトリガーが溶けることでトレッド面に新たな凹凸構造を再現。摩耗によってトレッドパターンに設定されている溝の深さが減った場合でも徐水性能が低下しにくい構造を実現した。

 さらにゴムと軟化剤の2面性を持つ「液状ファルネセンゴム」は低温下におけるゴムの柔軟性維持に加え、しなやかさを長期間にわたって維持する効果も持ち、使用開始から時間が経っても氷上性能を長期間維持する構造となっている。

ナノ凹凸ゴムには「MAXXグリップトリガー」「液状ファルネセンゴム」などを配合する
ウィンターマックス 03とウィンターマックス SJ8+の対応表

関連リンク

ダンロップ(住友ゴム工業株式会社)
https://tyre.dunlop.co.jp/
スタッドレスタイヤ特設ページ
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/studless/
製品ページ
https://tyre.dunlop.co.jp/item/item-detail/wintermaxx-sj8plus/

「GRANDTREK XS1(グラントレック エックスエスワン)」

ダンロップ グラントレック XS1(ホワイトレター側)

サイズラインアップ:185/85R16 105/103L LT~LT215/70R16 100/97N

採用技術

 コンパクトSUV向けに同じ16インチで2サイズをラインアップするグラントレック XS1は、一般的なスタッドレスタイヤとは異なる大型ブロックパターンでオフロードイメージを強調するほか、サイドデザインを片側にスタイリッシュなホワイトレター、逆側にアグレッシブな3Dロゴのブラックレター・バッドレスデザイン(パターンデザインとブラックレターの間)と変化させ、好みの側面が車両外側に見えるように装着することで使い分け可能という特異な商品特性を備えている。

グラントレック XS1のブラックレター・バッドレスデザイン側

 性能面では、マクロ領域での剛性で表情におけるエッジ効果を発揮させ、ナノ領域におけるゴムの柔軟性でアイスバーンの凹凸に密着させる「ナノフィットゴム」をベースコンパウンドに採用。また、トレッドパターンにあるサイプの一部で深さを抑制する最適化を行ない、ブロックの倒れ込みを抑えてタイヤの接地面積をキープできるよう調整し、凍結路面に密着して強力なグリップ性能を発揮する。

 専用設計を行なったトレッドパターンでは、ポケット状の溝や広い溝幅設定で雪を掴んでグリップ力を発揮し、幅広ラグ溝がと剛性を高めたショルダーブロックが高いトラクション性能を実現。接地圧の均一化を追求して接地面全体でトラクションをかけられる専用プロファイルも採用して、雪上でも高いグリップ性能とトラクション性能を実現させる。

ナノ領域におけるゴムの柔軟性でアイスバーンの凹凸に密着させる「ナノフィットゴム」をベースコンパウンドに採用
トレッドパターンを専用設計し、雪上でも高いグリップ性能とトラクション性能を実現

関連リンク

ダンロップ(住友ゴム工業株式会社)
https://tyre.dunlop.co.jp/
スタッドレスタイヤ特設ページ
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/studless/
製品ページ
https://tyre.dunlop.co.jp/item/item-detail/xs1/

「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」

ダンロップ シンクロウェザー

サイズラインアップ:175/65R15 88H XL~195/50R19 88H

採用技術

 路面状態に合わせてゴムが自ら性質を変化させるという斬新な新技術「アクティブトレッド」を採用する次世代オールシーズンタイヤとして一躍注目を集めたシンクロウェザー。アクティブトレッドには水分によってゴムを柔らかく変化させる「水スイッチ」、冷たくなってもゴムが柔軟に動けるようにする「温度スイッチ」という2種類のスイッチを組み合わせて採用することにより、ドライ、ウェット、雪上、氷上といったあらゆる路面で高い性能を発揮する、これまでにないゴムとなっている。

 水スイッチでは、ポリマーやシリカを強く結びつけている「共有結合」の一部を、水分に触れることで結合を解除する「イオン結合」に置き換え。ウェット路面の走行中はタイヤ最表面のゴムが柔らかくなって路面に密着し、乾燥するとイオンがポリマー同士を再結合してゴムの剛性を復活させる構造となっている。これにより、ドライ路面ではスタンダードなサマータイヤ同等の性能を備えつつ、ウェット性能はスタッドレスタイヤの「ウインターマックス 02」と比べて大幅に向上して、サマータイヤの「エナセーブ EC204」との比較でも同等以上の性能を発揮する。

水スイッチの概要

 温度スイッチとしては、ポリマーと切り離しても機能するグリップ成分を開発して、グリップ成分の一部置き換えを実施。氷上路面を走行するときにゴムが冷えた場合、従来構造ではポリマーと一体化したグリップ成分が固まり、ポリマーの動きを阻害して柔軟性が失われていたが、温度スイッチ搭載ポリマーはポリマーにグリップ成分とつながっていない部分があることにより、柔軟性を重視する一般的なスタッドレスタイヤ同等というゴムの柔らかさを実現。常温ではサマータイヤ同等の剛性を備えながら、冷たい氷上でも路面の細かな凹凸にトレッド面がしなやかに密着してグリップ力を発揮。スタッドレスタイヤであるウインターマックス 02同等の氷上ブレーキ性能を示すという。

温度スイッチの概要

 このほか、トレッドパターンでは最新のノイズシミュレーション技術を活用して、低ノイズと高い排水性・排雪性を両立させる「ノイズ低減Vシェイプパターン」を新開発。形状の異なる2種類のブロックをデザインして、周上にランダム、かつ最適に配列させて走行中のタイヤから発生する音の周波数をコントロール。エナセーブ EC204同等の静粛性能を実現している。さらに摩耗予測シミュレーションも活用して、溝の角度や深さ、サイプなどを最適化。接地面全体の均一化で摩耗を抑制しており、耐摩耗性能もエナセーブ EC204同等以上となっている。

低ノイズと高い排水性・排雪性を両立させる「ノイズ低減Vシェイプパターン」

関連リンク

ダンロップ(住友ゴム工業株式会社)
https://tyre.dunlop.co.jp/
シンクロウェザー特設ページ
https://tyre.dunlop.co.jp/special/synchroweather/
製品ページ
https://tyre.dunlop.co.jp/item/item-detail/synchroweather/


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TOYO TIRES

「OBSERVE GIZ3(オブザーブ ギズスリー)」

TOYO TIRES オブザーブ ギズ3

サイズラインアップ:145/80R13 75Q~245/50R18 100Q

採用技術

 8月に国内販売がスタートしたオブザーブ ギズ3は、凍結路面でのブレーキ性能や発進時のトラクション性能を大幅に進化させつつ、タイヤが持つ性能を長く維持して、サステナブル素材の使用で環境負荷にも配慮して開発されたスタッドレスタイヤ。発売サイズは全68サイズとなり、コンパクトカーからSUVまで幅広く対応する。

 製品開発ではタイヤと路面の密着性に着目し、パターン設計と配合技術の両面から性能向上を実現。独自のタイヤ設計基盤技術「T-MODE(ティーモード)」によるスノー予測技術を使い、トレッドパターンで氷上における制動性能を高めるため、接地圧を分散して密着性を高める「ヘリンボーンサイプ」、接地圧分散とブロックの倒れ込み抑制で路面との密着性を高める「アッセンブルブロック」を新開発。

トレッドパターンでは接地圧を分散して密着性を高める「ヘリンボーンサイプ」、接地圧分散とブロックの倒れ込み抑制で路面との密着性を高める「アッセンブルブロック」を新開発

 また、「持続性高密着ゲル」と「サステナグリップポリマー」を新たに配合した新コンパウンド「密着長持ちゴム」を採用。持続性高密着ゲルは従来品である「オブザーブ ギズ2」で使っていた「持続性密着ゲル」をグレードアップさせるためゲルを増量。低温でも柔らかさを高めて路面との密着を高めて氷上ブレーキ性能を高めていることに加え、新品状態から2年後、4年後と年数が経過したあともゴムの効果を抑制して路面に対する密着性を維持する効果も発揮するという。

 サステナグリップポリマーは凍結路面にある凹凸をキャッチして氷上ブレーキ性能を高めるほか、原材料の45%に植物由来のサステナブル素材を使用して環境配慮も実現している。これらの改良でタイヤと路面の密着性が増したことで、氷上ブレーキ性能はオブザーブ ギズ2比で22%向上している。

「持続性高密着ゲル」と「サステナグリップポリマー」を配合する新コンパウンド「密着長持ちゴム」を採用

関連リンク

TOYO TIRE株式会社
https://www.toyotires.jp/
製品情報
https://www.toyotires.jp/product/obgiz3/
サイズラインアップ
https://www.toyotires.jp/product/obgiz3/#size

「OBSERVE GSi-6(オブザーブ ジーエスアイ シックス)」

TOYO TIRES オブザーブ GSi-6

サイズラインアップ:195/80R15 96Q~255/45R20 105Q

採用技術

 ドライ路面から降雨時、氷雪路など多彩な路面状況で安定感ある操縦性を目指して開発されたSUV&クロスカントリー車向けスタッドレスタイヤのオブザーブ GSi-6。

 新設計のトレッドパターンでは、スノートラクション性能と排水性を両立させる「ジグザグ4本主溝」、サイプの閉じ込みを抑制して効果的な徐水やエッジ効果を発揮させる「スウィングサイプ」、らせん状のサイプが全方向にエッジ効果を発生させる「スパイラルエッジサイプ」、サイプ内側に設定した凹凸が支え合うことで発進、制動、コーナーリング時のグリップ力を高める「3Dグリップサイプ」などを採用。さらにプロファイル形状の最適化により、剛性が高いセンターリブの接地長を伸ばすことでステアリング操作に対する応答性を高めている。

 トレッドゴムには「給水カーボニックパウダー」「シリカ増量配合」「鬼クルミ殻」などの技術を採用する「グリップシリカコンパウンド」を使用。これらの技術により、圧雪路でのブレーキング性能は従来品である「オブザーブ GSi-5」と比較して制動距離を7%短縮。ウェット路面では制動距離を同11%短縮した。

「ジグザグ4本主溝」などを備える新設計トレッドパターン
従来品の「オブザーブ GSi-5」と比較して圧雪路での制動距離を7%短縮。ウェット路面でも制動距離を同11%短縮している

関連リンク

TOYO TIRE株式会社
https://www.toyotires.jp/
製品情報
https://www.toyotires.jp/product/obgsi6/
サイズラインアップ
https://www.toyotires.jp/product/obgsi6/#size

「OBSERVE W/T-R(オブザーブ ダブルティーアール)」

TOYO TIRES オブザーブ W/T-R

サイズラインアップ:215/80R15 102Q~LT285/70R17 116/113Q

採用技術

 荒れた氷雪路や雪深い路面などにおける走破性を追求したSUV専用スタッドレスタイヤであるオブザーブ W/T-R。TOYO TIRESのスタッドレスタイヤで初めてショルダー部分に大型サイドブロックを設定。大型サイドブロックが雪を掴み、深雪路面で高いトラクション性を発揮する。

 また、トレッドパターンでは大型ブロック、スタッガードショルダー、幅広スリットによって深雪や荒れた氷雪路面でのトラクションを確保し、高剛性センターリブ、厚み違いサイプ、スパイラルエッジサイプなどで凍結路面や圧雪路面に対応する。なお、2021年8月の国内発売時には3サイズのラインアップとなっていたが、現在は5サイズに拡大している。

ショルダー部分の大型サイドブロックが雪を掴み、深雪路面で高いトラクションを発揮
トレッドパターンでは高剛性センターリブ、厚み違いサイプ、スパイラルエッジサイプなどを採用

ミシュラン

「X-ICE SNOW(エックスアイス スノー)」

ミシュラン エックスアイス スノー

サイズラインアップ:155/65R13 73T~275/35R21 103H XL(エックスアイス スノー)

サイズラインアップ:235/70R16 106T~285/40R22 110H XL(エックスアイス スノー SUV)

採用技術

 エックスアイス スノーでは新開発の「EverWinterGripコンパウンド(エバー・ウインター・グリップ・コンパウンド)」を採用し、剛性の高いポリマーベースの素材をコンパウンドに配合して、ベースコンパウンドとの摩耗差により微小な凹凸を生成することでエッジ効果と水膜を破って接地するアイスグリップ性能を向上。一方、雪上では雪踏み効果を発揮。摩耗しても接地面の凹凸は再生され続けるため高い性能が長く続くのが特徴。

新開発の「EverWinterGripコンパウンド(エバー・ウインター・グリップ・コンパウンド)」を採用

 トレッドパターンは「新世代Vシェイプトレッドパターン」を採用し、サイプの長さを従来品より28%増加することで、エッジ効果を強化。アイスグリップ性能に貢献しながら、新トレッドパターンデザインにより増加したボイドレシオが、シャーベット路面やウェット路面で効率よく雪や水を排出し、安定したグリップを発揮する。

新世代Vシェイプトレッドパターン

 ブロックの倒れこみを防止することで接地面を確保して、アイスグリップを発揮しながら厚みのあるサイプが雪上にしっかり食い込み、雪踏み効果を発揮する「VTSサイプ」と、3Dサイプによる倒れこみの防止により剛性を確保し、あらゆる路面で安定したハンドリングを実現しつつ、接地面効果を最大化するとともにアイス路面の水膜を除去し、アイスグリップに貢献する「NewクロスZサイプ」を採用。

 これらの改良により、従来品比でアイスブレーキング性能を9%向上、雪上ブレーキング性能を4%向上させつつ、長期の使用に耐えられるロングライフも実現した。また、トレッドパターンや基本設計はそのままで、SUVに最適化したサイズラインアップを展開している「X-ICE SNOW SUV」もラインアップしている。

VTSサイプ
NewクロスZサイプ

関連リンク

日本ミシュランタイヤ
https://www.michelin.co.jp/auto/home-auto
ウィンタータイヤ特設ページ
https://www.michelin.co.jp/auto/browse-tyres/by-season/winter
製品情報(エックスアイス スノー)
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-x-ice-snow
サイズラインアップ(エックスアイス スノー)
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-x-ice-snow#saize
製品情報(エックスアイス スノー SUV)
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-x-ice-snow-suv
サイズラインアップ(エックスアイス スノー SUV)
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-x-ice-snow-suv#sizes

「CROSSCLIMATE 2(クロスクライメート ツー)」

ミシュラン クロスクライメート2

サイズラインアップ:175/65R15 88H XL~245/40R21 100W XL

採用技術

「雪も走れる夏タイヤ」というキャッチコピーが与えられたミシュランのオールシーズンタイヤであるクロスクライメート2は、新開発のトレッドコンパウンド「サーマル・アダプティブ・コンパウンド」を採用して、ドライ・ウェット・スノーと刻々と変化する路面状況での性能を向上。

 また、従来モデルで採用していたVシェイプトレッドパターンは、センターからショルダー部にかけて溝面積を広げつつ、従来よりも大きく切れ込んだV字角を採用して排水性と排雪性を向上させた「新Vシェイプトレッドパターン」に進化。これにより、雪上でのグリップ性能を7%、ウェットグリップ性能を6%、ドライグリップ性能を5%向上させている。

排水性と排雪性を向上させた「新Vシェイプトレッドパターン」を採用

 新設計されたブロックには、エッジ部に面取り加工を施した「V-ランプエッジ」によってブロックの倒れ込みを抑制しつつ、接地面積の拡大でドライ路面での高い制動力を確保。さらにブロック同士で支え合う形状でも倒れ込みを防ぎ、夏冬問わず効果的なグリップ力を実現しつつ、耐摩耗性と転がり抵抗の低減を両立している。

 このほか、ゴムの摩耗に合わせてブロック側面に出現する「P-エッジ」と呼ばれる凹凸と溝により、摩耗が進んでも効率的に排水・排雪する性能を維持。長期間に渡って安心感が持続するよう工夫されている。

ブロックの倒れ込みを抑制する「V-ランプエッジ」
ゴムの摩耗に合わせてブロック側面に出現する「P-エッジ」

「CROSSCLIMATE 2 SUV(ミシュラン クロスクライメート ツー エスユーブイ)」

ミシュラン クロスクライメート2 SUV

サイズラインアップ:225/65R17 106V XL~255/40R21 102W XL

採用技術

 SUV向けのオールシーズンタイヤであるクロスクライメート2 SUVは、乗用車向けの「クロスクライメート2」が持つ基本構造を継承。「雪上でのブレーキング性能が7%向上」「ウェット路面でのブレーキング性能が6%向上」「ドライ路面でのブレーキング性能が5%向上」(それぞれクロスクライメート+との比較)という性能をSUVユーザーにも提供するため、17インチ~21インチで全33サイズのラインアップを展開している。

クロスクライメート2 SUVのトレッドパターン
クロスクライメートシリーズの路面適合表

ピレリ

「ICE ZERO ASIMMETRICO(アイス・ゼロ・アシンメトリコ)」

ピレリ アイス・ゼロ・アシンメトリコ

サイズラインアップ:185/60R15 88H XL~255/35R21 98H XL

採用技術

 日本の非常に厳しい冬のニーズに対応するため、イタリアの本国チームとともに開発が進められたというアイス・ゼロ・アシンメトリコでは、トレッド面のデザインを一新して溝の面積を減らし、接地面積を拡大する「低ボイドレシオ」の採用で氷上性能を向上。また、従来の3Dサイプをさらに進化させ、トレッドブロックの剛性を向上させる「新3Dサイプ」を通常の2Dサイプと組み合わせた「ハイブリッドトレッドブロック」により、接地面圧の向上とトレッド剛性を強化。氷上でのブレーキング性能とドライ路面におけるハンドリング性能を両立させている。

「新3Dサイプ」を通常の2Dサイプと組み合わせた「ハイブリッドトレッドブロック」を採用する

 さらに「ダブル・サイドトゥサイド・グルーブ」と呼ばれるジグザグのグルーブを2本レイアウトすることで、トレッド面の接地圧を均等化してスノー&ウェット性能を向上。また、スクエア形状のブロックをレイアウトし、ショルダー部の最適化との相乗効果による効果的な接地面の実現で氷上性能を高めている。

 このほか、低温時でもタイヤがしっかり働けるよう、トレッドコンパウンドに柔軟性を与える「新リキッドポリマー」は、タイヤの寿命末期まで各性能を維持する能力も備えている。これらの技術により、アイス・ゼロ・アシンメトリコは従来製品の「アイス・アシンメトリコ プラス」と比較して氷上ブレーキ性能を5%、氷上発進性能を12%それぞれ向上させている。

スクエア形状のブロックとショルダー部の最適化による相乗効果で氷上性能を強化

「P Zero Winter(ピーゼロ ウィンター)」

ピレリ ピーゼロ ウィンター

サイズラインアップ:225/55R19 103V XL~295/33R23 108H XL

採用技術

 ピーゼロ ウィンターは新開発されたコンパウンド、トレッドパターン、技術的ソリューションによって典型的な冬の路面に適応し、サマータイヤと同等レベルの安全性とコントロール性を確保するタイヤ。自動車メーカーが求める「低グリップのコンディション下でも、高性能車の巨大なパワーとトルクに対応できるタイヤ」として、サマータイヤと同様に開発からホモロゲーション獲得に至るまで自動車メーカーと協働。プロジェクトではスーパーカーやラグジュアリーカーのオーナーに対し、サマータイヤ同様のドライビング感覚を提供し、季節による違いを感じさせないことをゴールとして定めたという。

アシンメトリーのトレッドパターンで役割分担を行ない、ドライ路面から雪道まで幅広くカバーする

 内側のショルダーはサイプ密度を高め、多方向の溝によって雪上でのトラクションとブレーキングのパフォーマンスを向上。剛性の高い2つの中央ブロックは高いステアリングレスポンスを実現するために設計され、3本の縦溝は排水を促進させる。また、外側のショルダーはサイプ密度は低くして、剛性の高い一連のブロックとして構成。コーナーリング時に横方向の力を制御する。

ピーゼロ ウィンターのトレッドパターン

「Cinturato All Season SF2(チントゥラート オールシーズン エスエフスリー)」

ピレリ チントゥラート オールシーズン SF3

サイズラインアップ:215/65R16 102V XL~245/35R19 93Y XL

採用技術

 小型車~中型車向けのオールシーズンタイヤとして開発され、7月から日本での販売が開始されたチントゥラート オールシーズン SF3は、設計にバーチャル開発システムを駆使して、さまざまな気象条件下でのブレーキング時に高レベルのコントロール性能を実現。乾燥路面では冬タイヤよりも夏タイヤに近い安定性、静粛性、転がり抵抗を確保している。

 3Dサイプを備えるアダプティブトレッドテクノロジーを前モデルから継承しつつ、タイヤの寿命を通じて雪上でのグリップ力を向上させるべく改良を実施。タイヤが摩耗するとサイプ形状が直線からジグザグパターンに変化し、溝の深さが減っても雪を捉える表面積を増加させて対応する。サイプはタイヤを通じて伝わるエネルギー量に応じて開閉し、必要に応じて冬用タイヤの形態から、より硬くコンパクトな夏用タイヤのパターンに変化するため、ブレーキ性能、ロードホールディング性能、ドライビング精度が向上。従来品と比較してより広くなった溝と鋭角な方向性トレッドパターン設計は雪上性能を向上させるほか、雨天時の排水にも寄与してハイドロプレーニングのリスクを軽減させる。

雪上でのグリップ力を向上させるべくアダプティブトレッドテクノロジーを改良

 新素材のコンパウンドの採用でトレッドパターンが進化。一般的には幅広溝を採用するとサマー性能に関して最適なパフォーマンスが損なわれるが、チントゥラート オールシーズン SF3の新コンパウンドは高温下でもタイヤの剛性、安定性、応答性といったバランスを保つことができるという。

 また、新コンパウンドは寒冷時に高い運動性能を維持しながら、高温時にも適度な硬さを保つ特殊な微細構造を備える新ポリマーを配合。さらに低温時のグリップを確保する天然由来の新樹脂、濡れた路面でのグリップ力を損なうことなく雪上性能を最大化するリキッドポリマーといった革新的な材料成分を導入して、低温下でもコンパウンドが硬化せず、冬でも同等のグリップ力を発揮するようにしている。

バーチャル開発システムを駆使して設計されたというチントゥラート オールシーズン SF3

コンチネンタル

「VikingContact 8(バイキング・コンタクト 8)」

コンチネンタル バイキング・コンタクト 8

サイズラインアップ:185/65R15 92H XL~285/45R22 114T XL

採用技術

 コンチネンタルが「プレムアムスタッドレスタイヤ」と位置付けて9月に発売したバイキング・コンタクト 8は、従来品の「バイキング・コンタクト 7」までに培ってきた雪上性能、氷上性能をさらに強化したうえで、転がり抵抗の改善やノイズの低減といったタイヤとしての基本性能を引き上げ、スタッドレスタイヤとしての性能だけでなく、環境性能や快適性能も兼ね備えている。

 最新世代となった「ノルディック・コンパウンド」では、シリカとの相互作用を改善した独自の「アイスポリマー」を採用。極寒の条件下でも柔軟性を保つことにより、凍結路面でのブレーキングやコーナーリング時に優れたグリップ力を見せ、雪や氷の上で高いグリップ力とトラクション性能を発揮する。

 トレッドパターンではショルダーブロックに「3レイヤー・サイプ」を新設定。サイプ形状をドライハンドリング特性を向上させる「ストレートセクション」、力をバランスよく分散させることでウェット路面でのグリップ力を強化する「ジグザグシーケンス」、エッジ長を可能な限り長くすることで雪道でのハンドリングとトラクションを向上させる「波型パート」の3種類に変化させ、さまざまな気象条件に対応して優れたトラクションを発揮させる多機能なデザインとなっている。

ショルダーブロックに「3レイヤー・サイプ」を新設定
「ノルディック・コンパウンド」と回転方向を定めた新しいパターンレイアウトの相乗効果で静粛性を向上

 タイヤとしての基本性能の面では、ノルディック・コンパウンドによって走行中に発生する振動や騒音といった不快な要素を吸収して車内ノイズを低減。回転方向を定めた新しいパターンレイアウトとの相乗効果でも静粛性を向上させている。

 また、新しいパターンレイアウトでは接地面の形状を改良し、トレッド面のブロック配列を最適化したことで、ウィンター性能に加えて騒音の発生による環境への影響を最小限に抑えた。これらの技術により、バイキング・コンタクト 8では全サイズで欧州タイヤラベリングの「ノイズレベル」で「A」を獲得している。

 新設計のトレッドパターンとコンパウンドを組み合わせて使うことにより、走行中に発生するタイヤ内部の変形を抑制。エネルギー損失を最小限にして転がり抵抗を低減させる。さらにカーカスとインナーライナーには熱損失を起こしにくい新素材を使用して、転がり抵抗の指標では、主要サイズで欧州タイヤラベリングで「A」または「B」を獲得。エネルギー損失の低減による転がり抵抗の低減で燃費(BEVでは航続可能距離)を向上させて環境対応力を高めた。

タイヤ内部の変形を抑制し、エネルギー損失を最小限にして転がり抵抗を低減
カーカスとインナーライナーには熱損失を起こしにくい新素材を使用した

関連リンク

コンチネンタルタイヤ・ジャパン株式会社
https://www.continental-tires.com/jp/ja/
製品情報
https://www.continental-tires.com/jp/ja/b2c/car/tires/vikingcontact-8/

「NorthContact NC7(ノース・コンタクト NC7)」

コンチネンタル ノース・コンタクト NC7

サイズラインアップ:165/70R14 81T~245/50R19 105T XL

採用技術

 9月から販売を開始したノース・コンタクト NC7は「ワンランク上の氷雪路での走破性」「スタッドレスタイヤであっても、こだわった乗り心地と静粛性」「良好な柔軟性を維持し、経年劣化に強い耐久性」を製品特徴とする乗用車向けスタッドレスタイヤ。日本のドライバーに向けて静粛性にもこだわり、柔軟性を維持するコンパウンドを使用することで、より長い年月の使用でも安定した性能を発揮するという。

 極低温環境でのタイヤの性能を向上させるため、コンパウンド技術では天然由来の柔軟剤である菜種オイルを加えるなどのアップグレードを実施。これによって生み出された新世代ノルディック・コンパウンドでは、トレッドコンパウンドをより柔らかくして低温時のさまざまな道路状況に柔軟に適応。一方でトレッドポリマーネットワーク構造を最適化することにより、トレッドが柔らかい状態でも十分な強度を維持して走行中の変形を抑制。耐久性を確保し、転がり抵抗の低減も実現している。

左右非対称を基調としたトレッドパターン「ゲッコー・グラブ・パターン 2.0」を採用

 トレッドパターンでは左右非対称を基調とした「ゲッコー・グラブ・パターン 2.0」により、雪や氷上でのグリップ力を高め、優れたブレーキングと十分なトラクションを実現する。また、千鳥状のパターンとサイプの設計で幾何学的な角度を最適化した「サイレント・トレッドパターン」を採用。トレッドブロックが路面に接地するタイミングを分散させて気柱共鳴音の伝達を抑制し、車内に伝わる騒音レベルを低減して快適性の高いドライブ体験を提供する。

 カーカス・プロファイルも幅広の特別設計である「ワイド・カーカス・プロファイル」を採用。タイヤと路面の接触面積を増加させ、ドライ、スノー、アイスといったさまざまな路面におけるグリップ力が向上しており、とくに凍結路面では接地面効果によって氷上性能を向上させている。

気柱共鳴音の伝達を抑制する「サイレント・トレッド・パターン」
接地面効果によって氷上性能を向上させる「ワイド・カーカス・プロファイル」

関連リンク

コンチネンタルタイヤ・ジャパン株式会社
https://www.continental-tires.com/jp/ja/
製品情報
https://www.continental-tires.com/jp/ja/b2c/car/tires/northcontact-nc6/

「All Season Contact 2(オールシーズン・コンタクト・ツー)」

コンチネンタル オールシーズン・コンタクト2

サイズラインアップ:185/65R15 92V XL~245/35R21 96Y XL

採用技術

 2月に発売されたオールシーズン・コンタクト2は「あらゆるタイプの車両のニーズを念頭に置いて開発が進められた」というプレミアムオールシーズンタイヤ。

 オールシーズンタイヤに求められる性能を高いバランスで実現するオールシーズンタイヤ専用の「チリ・ブレンド・コンパウンド」を採用。寒冷な冬の路面や雪道での確実なグリップ力と正確なステアリングレスポンスをはじめ、温暖な季節のドライ・ウェット両路面でも優れたブレーキング性能を発揮する。さらに新開発した柔軟なエストラマー・ネットワークによって摩耗を抑え、燃費を向上させている。

 さらにエネルギー効率を向上させるため、カーカスとインナーライナーに低ヒステリシスの新素材を使用する「スマート・エナジー・カーカス」を導入してエネルギー損失を抑え、転がり抵抗を低減させた。

オールシーズンタイヤ専用の「チリ・ブレンド・コンパウンド」を採用
カーカスとインナーライナーに低ヒステリシスの新素材を使用する「スマート・エナジー・カーカス」

 トレッドパターンについては従来モデルの「オールシーズン・コンタクト」から進化させた「アダプティブ・パターン」を採用。「オフセット・Vシェイプ・パターン」と「C字型ブロック・パターン」が大きな特徴となり、外側に向かって開いていく方向性を持つオフセット・Vシェイプ・パターンと「オープン・ショルダー・グルーブ」が、路面の水をすばやく効率的に排出することで優れた耐ハイドロプレーニング性能とウェット路面での安全性を発揮する。

 また、トレッドパターンのセンター部分に「セルフ・レインフォース・リンク」で連結されたC字型ブロック・パターンを配置して、トレッド剛性を高めて使用開始時からタイヤの寿命の終わりまで優れたハンドリング性能を持続させる。

「アダプティブ・パターン」でロングライフ性能と耐ハイドロプレーニング性能を実現

グッドイヤー

「ICE NAVI 8(アイスナビ エイト)」

グッドイヤー アイスナビ 8

サイズラインアップ:145/80R13 75Q~225/45R21 95Q

採用技術

 2021年8月に発売されたアイスナビ 8は、初代製品が1997年に発売されて以来20年以上に渡る歴史を持つプレミアムスタッドレスタイヤ。シリーズで初めてトレッドパターンに左右非対称パターンを採用して、雪上や氷上といった冬性能に加え、ライフ性能や新たな軟化剤の使用による柔軟性の持続も考慮した製品となっている。

 左右非対称の「アシンメトリックNAVIパターン」では、アウト側の剛性を高めて旋回時の操縦安定性を確保するとともに、ランド比を従来品の「アイスナビ 7」から2%高め、より広く接地させることで密着性を向上。氷上におけるコーナーリング性能は従来品比で5%向上した。

 また、多方向にラグ溝やスロットを配置することで氷上ブレーキ時のひっかき効果を発揮させるとともに、ピッチ数を従来の56から68へと21%アップさせ、前後のトータルエッジ成分を従来品比で7%高め、氷上ブレーキ性能も8%向上させた。

トレッドパターンは左右非対称の「アシンメトリックNAVIパターン」
アウト側の剛性を高めて旋回時の操縦安定性を確保する

 さらにアイスナビ 8では「均一摩耗プロファイル」を採用して、摩耗エネルギーを分散させることで偏摩耗を抑制。耐摩耗性を従来品比で3%向上させ、転がり抵抗も2%低減させて、同社の低燃費タイヤ「イーグル LS EXE」同等の低転がり抵抗を実現している。そのほか、パターンノイズ(騒音エネルギー)は従来品比で31%低減し、ロードノイズ(騒音エネルギー)も16%低下させている。

氷上ブレーキ性能は従来品の「アイスナビ 7」から8%向上

「VECTOR 4SEASONS GEN-3(ベクター フォーシーズンズ ジェンスリー)」

グッドイヤー ベクター フォーシーズンズ Gen-3

サイズラインアップ:185/65R15 92V XL~255/40R20 101W XL(VECTOR 4SEASONS GEN-3)

サイズラインアップ:215/65R17 99V~275/45R20 110Y XL(VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV)

採用技術

 対応するサイズ別に乗用車向けのベクター フォーシーズンズ Gen-3とSUV向けのベクター フォーシーズンズ Gen-3 SUVをラインアップするグッドイヤーのプレミアムオールシーズンタイヤ。研究・開発から生産まで欧州で行なわれるタイヤとなっており、定評ある冬季に重視される性能に加え、静粛性やライフ性能といったタイヤとしての基本性能も従来品の「ベクター フォー シーズンズ ハイブリッド」から大幅に向上させているという。

グッドイヤー ベクター フォーシーズンズ Gen-3 SUV

 トレッドパターンではトレッド中央部に大型サイプを配置して、接地時に大きなサイプが多くの雪を排出。さらにサイプ交差点の開口部が広がって排雪性能を高め、高い雪上グリップ力を実現する「スノーグリップテクノロジー」を採用。また、摩耗が進んで溝底に近付いていくと幅の広い溝が表出する特殊構造により、広がった溝幅によって排水性を確保。摩耗が進行してもウェット性能をキープして安全性を長く維持する「アクアコントロールテクノロジー」も搭載している。

 さらにセンターに向かって狭くなっていく溝とパターンを最適化した「新Vシェイプドトレッド」がノイズを低減して、従来品との比較でパターンノイズを36%、ロードノイズを31%低減することに成功。アンダートレッドははより強い構造が与えられ、負荷の大きいショルダーブロックも強固にしてステアリング操作時のタイヤ変形を抑え、優れたドライハンドリング性能を実現する。

 このほか、「新オールウェザーシリカコンパウンド」と専用ポリマーを組み合わせる「新オールウェザーコンパウンド」の採用により、ライフ性能は従来品から30%向上している。

「新Vシェイプドトレッド」がノイズを低減
従来品「ベクター フォー シーズンズ ハイブリッド」と比較してパターンノイズを36%、ロードノイズを31%低減
「新オールウェザーコンパウンド」を採用する

関連リンク

日本グッドイヤー株式会社
https://www.goodyear.co.jp/
オールシーズンタイヤ特設ページ
https://www.goodyear.co.jp/products/list.php?cat=allseason
製品情報(VECTOR 4SEASONS GEN-3)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/4seasonsgen3/4seasonsgen3.html
サイズラインアップ(VECTOR 4SEASONS GEN-3)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/4seasonsgen3/4seasonsgen3.html#SizeList
製品情報(VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/4seasonsgen3suv/4seasonsgen3suv.html
サイズラインアップ(VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/4seasonsgen3suv/4seasonsgen3suv.html#SizeList


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ネクセンタイヤ

「WINGUARD ICE2(ウィンガード アイスツー)」

ネクセンタイヤ ウィンガード アイス2

サイズラインアップ:145/80R13 75T~225/40R18 88T

採用技術

 ウィンガード アイス2では2フェーズ特殊ポリマーシステムを採用する「アドバンスド・ソフトコンパウンド」を新開発。低温域でも柔軟性を失わなず、高温域ではゴムの剛性を保つという特性を備え、氷雪路でのブレーキング性能を向上させる。また、サイプ同士が噛み合う「3Dサイプ」の採用により、ブロックの倒れ込みを防いでブロック剛性を確保。これによって接地面を安定させ、氷雪路でのグリップ力と走行安定性、ハンドリング性能などを高めている。

低温域でも柔軟性を失わなず、高温域ではゴムの剛性を保つ「アドバンスド・ソフトコンパウンド」を採用

 トレッドパターンではイン側に雪上でトラクション性能を発揮する横溝を設定し、アウト側に剛性の高い大型ブロックをレイアウトする「新・非対称トレッドパターン」を採用することで、コーナーリング性能とグリップ力を高めている。

 このほかトレッド面には、マイクロサイプによって水幕を破りつつ、ブロックに設定したのこぎり歯状のエッジで氷や雪を捉える「マイクロサイプ&ソー・マイクロエッジ」で氷雪路のトラクション性能を高め、多方向性の「マルチディレクショナルグルーブ」の採用で氷雪路における力強いグリップを発揮する。

イン側に雪上でトラクション性能を発揮する横溝、アウト側に剛性の高い大きなブロックを配置して、コーナーリング性能とグリップ力を両立
「3Dサイプ」でブロックの倒れ込みを防ぎ、ブロック剛性を確保
「マイクロサイプ&ソー・マイクロエッジ」や「マルチディレクショナルグルーブ」で氷雪路に対応

 ネクセンタイヤは冬用タイヤのテストをフィンランド北端のイヴァロにあるテストコース「TEST WORLD」で実施。総面積120haの広大な敷地にアイストラックやスノートラック、スノー&アイスハンドリング路、登坂路などさまざまなコースがあるという。

テストコース「TEST WORLD」で冬用タイヤを開発

関連リンク

株式会社ネクセンタイヤジャパン
https://www.nexentire.com/jp/
ウィンタータイヤ特設ページ
https://www.nexentire.com/jp/product/passenger/#winter
製品情報
https://www.nexentire.com/jp/product/passenger/winguard-ice2.php

「WINGUARD ice SUV(ウィンガード アイス エスユーブイ)」

ネクセンタイヤ ウィンガード アイス SUV

サイズラインアップ:215/70R16 100Q~265/60R28 110Q

採用技術

 ウインガード ice SUVは日本市場でも強い需要がある氷雪路でのパフォーマンス向上を目指して開発された、SUVやラージミニバン向けとなるノルディック・タイプ(ソフトコンパウンド使用)のスタッドレスタイヤ。

 トレッドパターンでは、センター部分に連なるV型ブロックによって雪上でのブレーキ性能を向上させ、両サイドに向かって広がっていく方向性のあるパターンでシャーベット路面の排水を有利にする「デュアルVシェイプパターン」を採用。さらにシャーベット路面やウェット路面での排水性を高めるため、縦溝として4本のグルーブと2本のセミ・グルーブを設定している。

 また、センターにある特別な「3Dブロック」の形状で偏摩耗を抑制し、ショルダー部分にあるブロックではサイプの入れ方を工夫することでブロック剛性を高め、耐久性を向上させている。

トレッドパターンに「デュアルVシェイプパターン」を採用
側面から見たウィンガード アイス SUV

関連リンク

株式会社ネクセンタイヤジャパン
https://www.nexentire.com/jp/
ウィンタータイヤ特設ページ
https://www.nexentire.com/jp/product/passenger/#winter
製品情報
https://www.nexentire.com/jp/product/winter/winguard-ice-suv.php

「N-blue 4season(エヌブルー 4シーズン)」

ネクセンタイヤ エヌブルー 4シーズン

サイズラインアップ:145/80R13 75T~245/45R18 100T

採用技術

 オールシーズンタイヤのエヌブルー 4シーズンでは、ウェット路面に加えて浅い雪路やシャーベット路面の走行にも対応するトレッドパターンを採用し、ディレクショナルパターンの「V-Typeグルーブ」によって排水性能を強化。耐アクアプレーニング性能とシャーベット状の雪上性能を向上させている。

 トレッドセンターの「3Dウィンターサイプ」とショルダーの「サマーサイプ」を組み合わせ、優れたスノートラクションとコーナーリング性能、高いウェットグリップを発揮する「マルチシーズンサイプ」を使い、あらゆる天候下で高いパフォーマンスを提供。「3Dサイプ」によってバランスを調整したブロック剛性により、スノートラクションとドライ路面での安定したグリップが発揮される。

 このほか、接地形状の最適化によって接地面を均一に整え、あらゆる路面で安定したグリップを生み出すという。

トレッドセンターの「3Dウィンターサイプ」とショルダーの「サマーサイプ」を組み合わせた「マルチシーズンサイプ」により、あらゆる天候下で高いパフォーマンスを提供